組合長あいさつ
組合員のみなさまには、日頃より農協運営に対し特段のご理解とご協力を賜り衷心より感謝申し上げます。
初めに、去る1月1日に発生しました令和6年能登半島地震により被災された方々には、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、経済社会活動の正常化が進む中、当組合においては実に4年ぶりとなる農畜産物収穫祭や富来田地区感謝祭などのイベントを開催することが出来ました。農畜産物収穫祭は、農畜産物の収穫を喜び、日頃の協同の成果を確認し、組合員と消費者がお互いの理解と信頼を高める場として開催するまつりであり、当組合にとって最大のイベントになっています。
一方で農業を取り巻く環境は、農業資材の高騰や農業従事者の高齢化、担い手不足による耕作地の減少などにより、ますます厳しさを増しております。
当組合は「いかに木更津市の農業を持続可能な産業として維持拡大していくか」を考え、従来の利用事業(耕耘・畝立て・肥料農薬散布・除草作業等)に加えて、より充実したコントラクター事業や新規就農者の育成支援にも対応する部署として、昨年7月1日に営農支援課を新設しました。また、土壌診断による施肥設計の支援をはじめ、化成肥料の銘柄集約によるコスト軽減への取り組み、市農業施設の充実強化と農業振興予算確保のための要望書の提出、さらには肥料価格高騰対策事業に関する支援給付申請手続きなどに取り組みました。
本市農業においては、温暖な気候に加え首都圏近郊という恵まれた立地を活かし、各種農産物の生産が盛んに行われております。基幹作物である水稲については、消費拡大と木更津産米のブランド力向上を目的とした取り組みとして、当組合と木更津市、木更津市農業委員会との共催による令和5年度「木更津産米」食味コンクールを開催し、最優秀賞、優秀賞を受賞したお米について、農畜産物収穫祭や富来田地区感謝祭にて販売させていただきました。
今後も木更津市の農業発展に向けて邁進し続けるとともに、「食」の安全・安心との地域内消費「木産・木消」の推進活動に取り組んでまいります。
事業実績につきましては、令和5年度事業収支計画及び中期3か年計画に基づき取り組んだ結果、事業利益は計画を上回る3千8百万円を確保することが出来ました。
財務基盤の強化につきましては、中期3か年計画に基づく増資運動に取り組んだ結果、7千2百万円の出資払込をいただき、出資金残高は23億3千1百万円となり、経営の健全化を示す自己資本比率は13.33%、固定比率は513.0%となりました。これもひとえに組合員みなさまのご支援・ご協力の賜物と深く感謝申し上げますとともに、今後も期間利益の確保と財務基盤の強化に努め、経営の健全化をより一層進めてまいります。
また、コンプライアンス態勢の確立強化と不祥事未然防止に努め、組合員や地域のみなさまから信頼される木更津市農業協同組合を目指し取り組んでまいります。
本年度は中期3か年計画の最終年度となります。JAグループ千葉の共通テーマである「持続可能な農業・地域・事業・経営基盤の実現 に向けて、食と農を基軸として地域に根ざした協同組合であり続けるために」のもと、「不断の自己改革」の実践に取り組んでまいりますので、組合員のみなさまにはなお一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
木更津市農業協同組合
代表理事組合長 石渡 肇
経営理念
営農・生活活動を通じて、組合員の豊かな暮らしを追求し、 地域住民に貢献し負託に応える運営に努めます。
- 豊かな地域・農業づくり。
- 活力ある地域社会づくり。
- 組合員・利用者の期待に応え、信頼されるJAづくり。
経営方針
安全で良質な食料の供給を目指した産地づくりと、 地域社会や住民との触れ合いを深めるとともに、 組合員の暮らしを守る運営に務め、 併せてJAの組織・経営基盤の安定・拡大に努めます。
- 地域農業の持続的発展の為の取り組みをします。
- 豊かな地域社会づくりの為に貢献できる生活活動の展開をします。
- 環境変化に対応した事業活動を展開します。
- 経営の再構築に向け、経営基盤の強化に努めます。
金融商品の勧誘方針
当組合は、金融商品販売法の趣旨に則り、貯金・定期積金、共済その他の金融商品の販売等の勧誘にあたっては、次の事項を遵守し、組合員・利用者の皆さまの立場に立った勧誘に努めるとともに、より一層の信頼をいただけるよう努めてまいります。
- 組合員・利用者の皆さまの商品利用目的ならびに知識、経験、財産の状況および意向を考慮のうえ、適切な金融商品の勧誘と情報の提供を行います。
- 組合員・利用者の皆さまに対し、商品内容や当該商品のリスク内容など重要な事項を十分に理解していただくよう努めます。
- 不確実な事項について断定的な判断を示したり、事実でない情報を提供するなど、組合員・利用者の皆さまの誤解を招くような説明は行いません。
- お約束のある場合を除き、組合員・利用者の皆さまにとって不都合と思われる時間帯での訪問・電話による勧誘は行いません。
- 組合員・利用者の皆さまに対し、適切な勧誘が行えるよう役職員の研修の充実に努めます。
千葉県木更津市の概況
(木更津市HPより)
情勢 | 木更津市は、千葉県の南西部房総半島の中央に位置し千葉・館山両市のほぼ中間にあたります。西は東京湾を隔てて横浜市及び川崎市と対し、北東は袖ケ浦市、南は京葉工業地帯の南部拠点君津市にそれぞれ隣接しています。 市街地は、東部に低い丘陵がありますが概ね平坦となっています。 本市は、昭和17年に市制を施行してから50年余を経過し、この間近接町村との行政合併を重ね今日に至っています。 さらに、本市は古くより情緒の街として知られていますが、その面影を各所に残しつつ県南部の拠点都市として機能を整えつつあります。 |
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位置 (市役所の位置) |
北緯35°38’12″ 東経 139°92’48″ |
気象 | 気候は、温暖で住宅地として適しています。冬期は北風が強いが降雪はまれです。 年間平均気温16.1℃ 最高気温35.5℃ 最低気温-3.7℃(2020年、気象庁HP) |
人口と世帯数 | 136,182人(男 68,614人 / 女67,568人) 59,377戸 ※令和3年2月現在 |
面積 | 138,95km2(平成28年2月変更) |
耕地面積 | 水田1,218ha 畑 155ha 樹園地50ha 合計1,423ha ※平成27年2月1日現在 |
JA木更津市の概況
(令和5年12月31日現在)
組合員数 | 正組合員 3,969人 准組合員 4,494人 合計 8,463人 |
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総代定数 | 520人 |
理事数 | 16人(常勤3人)※令和5年12月31日現在 |
監事数 | 5人(常勤1人) |
職員数 | 合計 129人 男性 77人 女性 52人 内、常傭的臨時雇用 28人 |
組織 | <組合運営組織> 組織代表者会議・支部長会・地区別運営委員会 <事業運営組織> 農政対策協議会・各種営農生産組織 青壮年部(12人)女性部(61人) |
施設 | 本店 支店 4支店 2係(富来田経済センター含む) ガソリンスタンド 1か所 福祉会館 1棟 生活研修センター 1棟 生産資材配送センター 1棟 自動車修理工場 1棟 農機具修理工場 2棟 経済センター 1棟 米穀倉庫 11棟 購買倉庫 11棟 集荷場・選果場 6棟 栗冷蔵施設 1棟 プロパン庫 1棟 |
主要事業量 (令和5年度実績) |
貯金残高 832億7千6百万円 貸出残高 74億9千3百万円 長期共済保有高 2,122億2千3百万円 購買品供給高 10億4千4百万円 生産 5億1千6百万円 生活 5億2千7百万円 受託品販売高 5億6千8百万円 米穀 2億9千2百万円 野菜 2億2千1百万円 果樹・その他 5千5百万円 |
組合員のみなさまへ
(増資のお願い)
平成15年から取り組んでおります出資金について、おかげさまで出資金は15億円余増加し、23億円台となりました。これもひとえに組合員のみなさまのご理解の賜物と深く感謝申し上げます。
農協は、組合員によって設立された協同組織として、地域農業を振興し組合員が健康で豊かな生活を実現することを目的に様々な事業活動に取り組んでいます。
経営の健全化と自己資本の増強により財務・組織基盤の強化を図り、農協としての役割をさらに発揮するために、組合員のみなさまの一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
木更津市農業協同組合
代表理事組合長 石渡 肇