組織概要

組合長あいさつ

 組合員のみなさまには、日頃より農協運営に対し特段のご理解とご協力を賜り衷心より感謝申し上げます。

  昨年の日本経済は、経済活動の正常化が進む中で個人消費が持ち直すなど、緩やかな回復基調で推移しましたが、不安定な世界情勢の影響などによって資源価格や原材料価格は高止まりしており、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

 農業政策においては、日本の農政の基本理念と方向性を定めた「食料・農業・農村基本法」が25年ぶりに改正され、食料安全保障の確保と農業の持続的な発展に向けて、大きな転換期を迎えることとなりました。

 改正後の基本理念には合理的な費用を考慮した価格形成が新たに位置づけられており、農業の持続的な発展に欠かせない適正な価格形成の実現に向けて、JAグループとして情報発信を進めていく必要があります。

 農業を取り巻く環境は、生産資材の高止まりや農業従事者の減少や高齢化、担い手不足による耕作地の減少などが続くなか、異常気象による生育障害や病虫害の発生リスクなどにより、ますます厳しさを増しております。

 当組合は、木更津市の農業の維持拡大に向けて昨年新たにJA木更津市農業振興計画を策定いたしました。本市農業においては、温暖な気候に加え首都圏近郊という恵まれた立地を活かし、各種農産物の生産が盛んに行われております。基幹作物の水稲については、消費拡大とブランド力向上を目的として、木更津市、木更津市農業員会との共催による令和6年度「木更津産米」食味分析コンクールを開催し、最優秀賞、優秀賞を受賞したお米については、農畜産物収穫祭や富来田地区感謝祭で販売しました。また、大手食品会社とのコラボによる地元特産品のブルーベリーを使用した木更津ブルーベリーゼリーの開発販売に取り組みました。今後も木更津市の農業振興と「食」の安全・安心と地域内消費「木産・木消」の推進活動に取り組んでまいります。

代表理事組合長 石渡 肇

  事業実績につきましては、令和6年度事業収支計画及び中期3か年計画に基づき取り組んだ結果、事業利益は計画を上回る5千9百万円を確保することが出来ました。

 財務基盤の強化につきましては、中期3か年計画に基づく増資運動に取り組んだ結果、7千5百万円の出資払込をいただき、出資金残高は23億6千9百万円となり、自己資本比率は14.12%、固定比率は526.4%となりました。これもひとえに組合員みなさまのご支援・ご協力の賜物と深く感謝申し上げます。

 今後も期間利益の確保と財務基盤の強化に取り組むとともに、業務管理態勢(ガバナンス)の強化とコンプライアンスの徹底を図り、不祥事未然防止に努めてまいります。

 本年度は新たな中期3か年計画の初年度になります。JAグループ千葉の共通テーマである「食と農と組合員の暮らしを支え、地域社会にJAの価値を提供~協同組合は変革し、時代とともに進化し続ける~」のもと、「不断の自己改革」の実践に取り組んでまいりますので、組合員のみなさまには、なお一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

木更津市農業協同組合
代表理事組合長 石渡 肇

経営理念

 営農・生活活動を通じて、組合員の豊かな暮らしを追求し、 地域住民に貢献し負託に応える運営に努めます。

  1. 豊かな地域・農業づくり。
  2. 活力ある地域社会づくり。
  3. 組合員・利用者の期待に応え、信頼されるJAづくり。

経営方針

 安全で良質な食料の供給を目指した産地づくりと、 地域社会や住民との触れ合いを深めるとともに、 組合員の暮らしを守る運営に務め、 併せてJAの組織・経営基盤の安定・拡大に努めます。

  1. 地域農業の持続的発展の為の取り組みをします。
  2. 豊かな地域社会づくりの為に貢献できる生活活動の展開をします。
  3. 環境変化に対応した事業活動を展開します。
  4. 経営の再構築に向け、経営基盤の強化に努めます。

金融商品の勧誘方針

 当組合は、金融商品販売法の趣旨に則り、貯金・定期積金、共済その他の金融商品の販売等の勧誘にあたっては、次の事項を遵守し、組合員・利用者の皆さまの立場に立った勧誘に努めるとともに、より一層の信頼をいただけるよう努めてまいります。

  1. 組合員・利用者の皆さまの商品利用目的ならびに知識、経験、財産の状況および意向を考慮のうえ、適切な金融商品の勧誘と情報の提供を行います。
  2. 組合員・利用者の皆さまに対し、商品内容や当該商品のリスク内容など重要な事項を十分に理解していただくよう努めます。
  3. 不確実な事項について断定的な判断を示したり、事実でない情報を提供するなど、組合員・利用者の皆さまの誤解を招くような説明は行いません。
  4. お約束のある場合を除き、組合員・利用者の皆さまにとって不都合と思われる時間帯での訪問・電話による勧誘は行いません。
  5. 組合員・利用者の皆さまに対し、適切な勧誘が行えるよう役職員の研修の充実に努めます。

千葉県木更津市の概況

(木更津市HPより)

情勢

 木更津市は、南房総・東京湾岸に位置する穏やかで歴史あるまちです。
 東京湾アクアラインのたもとには盤洲干潟が広がり、内陸部には万葉集にも登場する緑豊かな上総丘陵があります。 温暖な気候で、天候が良い日には富士山を望むことができます。港町として栄え、昭和後半はカーフェリーが活躍。現在は、東京湾アクアライン・館山自動車道・圏央道(首都圏中央連絡自動車道)がクロスする、交通の要となっています。

位置
(市役所の位置)
北緯35°38’12″
東経 139°92’48″
気象 気候は、温暖で住宅地として適しています。冬期は北風が強いが降雪はまれです。
年間平均気温17.4℃
最高気温38.2℃
最低気温-5.4℃(2024年、気象庁HP)
人口と世帯数 136,658人(男 68,933人 / 女67,725人)
67,176戸
※令和7年4月1日現在
面積 138,95km2(平成28年2月変更)
耕地面積 水田1,820ha
畑 462ha
樹園地40ha
合計2,322ha
※令和5年面積調査 農水省データ参照

JA木更津市の概況

(令和6年12月31日現在)

組合員数 正組合員 3,886人
准組合員 4,456人
合計 8,342人
総代定数 520人
理事数 16人(常勤3人)※令和7年3月31日現在
監事数 5人(常勤1人)
職員数 合計 129人
男性 75人
女性 54人
内、常傭的臨時雇用 26人
組織 <組合運営組織>
組織代表者会議・支部長会・地区別運営委員会
<事業運営組織>
農政対策協議会・各種営農生産組織
青壮年部(11人)女性部(67人)
施設 本店
支店  4支店 2係(富来田経済センター含む)
ガソリンスタンド 1か所
福祉会館 1棟
生活研修センター 1棟
生産資材配送センター 1棟
自動車修理工場 1棟
農機具修理工場 2棟
経済センター 1棟
米穀倉庫 11棟
購買倉庫 11棟
集荷場・選果場 6棟
栗冷蔵施設 1棟
プロパン庫 1棟
主要事業量
(令和6年度実績)
貯金残高 827億2千3百万円
貸出残高 74億3千万円
長期共済保有高 2,077億9千4百万円
購買品供給高 11億6千万円
生産 4億4千3百万円
生活 7億1千6百万円
受託品販売高 8億9千万円
米穀 6億2千8百万円
野菜 2億1千3百万円
果樹・その他 4千8百万円

組合員のみなさまへ

(増資のお願い)

 平成15年から取り組んでおります出資金について、おかげさまで出資金は15億円余増加し、23億円台となりました。これもひとえに組合員のみなさまのご理解の賜物と深く感謝申し上げます。

 農協は、組合員によって設立された協同組織として、地域農業を振興し組合員が健康で豊かな生活を実現することを目的に様々な事業活動に取り組んでいます。

 経営の健全化と自己資本の増強により財務・組織基盤の強化を図り、農協としての役割をさらに発揮するために、組合員のみなさまの一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

木更津市農業協同組合
代表理事組合長 石渡 肇